ふわふわソース

興味がわくことをみつけていきたい

ベランダ/山椒/アゲハ蝶/アシナガバチ/寄生

5年くらい前に買った山椒がかなり大きくなり、びっくりしている。もともとは実家から竹の子の煮物をたくさんもらってきたときに、花屋で山椒の鉢をみつけて、「若芽を煮物にのせたらいいかも」と思って買ってきたもの。大きな芽は食べずに、若い芽だけを摘んで、煮物にのせては楽しんでいた。

ところが翌年、この山椒をアゲハ蝶がみつけ、産卵するようになった。孵化してイモムシになると、山椒の葉をガンガン食べだし、イモムシが大きくなる頃には葉がなくなってしまった。東京でアゲハ蝶を見ることは少ないし、イモムシが案外かわいいので、焦って実家から山椒の枝をもらってきたりして、なんとかしようとがんばった。

ところが、気がつくとイモムシがいつの間にかいなくなっている!最初は「蝶になったんだろうな〜」と考えていたのだけど、サナギをみかけることもない。そして…たまにアシナガバチがベランダにやってくることに気がついた。こんなとこに何の用?と思っていたら、アシナガバチは蝶や蛾の幼虫を食べるらしい。イモムシが減った理由はアシナガバチのエサになっていたからなのだった。

サナギまでなったイモムシもいたけれど、サナギのまま羽化しないで死んでしまうパターンもあるらしい。サナギに寄生する虫もいるらしく、蝶になるまでには幾多の試練が待ち構えていることがわかった。そう考えるとアゲハ蝶に肩入れして、アシナガバチ寄生虫から保護したくなるけど、アシナガバチ寄生虫だって必死に生きてるわけだし。どの虫もひいきせず、ほっとくことにした。

いろいろ考えた結果、山椒を食べるのは我慢して木を大きくすることにした。蝶を呼ぶためには花を植えるよりも、幼虫が食べる草を植えたほうがいいって2chの昆虫板にも書いてあったし。都市部では食草は貴重みたい。蝶だけをひいきしない、とは決めたけど来てくれたら、やっぱりうれしい。万が一、害がでるほど虫が集まったり、ハチが巣を作ったらベランダに植物を置くこと自体を考え直すけど、山椒一本でこんなに楽しめるのはコスパいいね。

 

タイトルは意識高い風…