遠くに行きたい、というか行ってきた。地元にしたい神戸の街 #地元発見伝
週末に神戸に行ってきた。神戸はかなり好きなところで、旅行などで遊びに行くよりも、住んでみたい！といつも思う。もともと海と山がある町に育ったので、平野の街は方向がよくわからなくて不安になる。例えば、つくばとか、町田とか。あと、盆地は景色がいいから遊びに行くのは好きだけど、寒そうだから住むのはどうなのかなあと思う。例えば、奈良とか、諏訪とか。そして、半島は海と山があって、独特の文化もあるけど、やっぱり遊びに行くところだな……。伊豆とか和歌山とか千葉とか。結局は湾に面した街が好き。
神戸の三宮や元町にはアーケードの商店街がたくさんあり、カフェやファッションやB級グルメやら、お店がわんさかある。しかもチェーン店が少なく、個人経営のお店が多い。そういうところはまるでパリのパッサージュや、ロンドンのアーケード街みたい。そして、三宮の高架下に連なる飲み屋は、映画でしか見たことのない戦後の闇市みたい。
ロンドンのレドンホール・マーケット。写真で見るとあまり神戸っぽくないけど……
神戸はそれほど大きい街ではないのに、JRから私鉄から地下鉄まで、鉄道はいろいろあるし、空港もある。移動手段が多いのはうれしい。そして、阪神の三宮駅にはいつも神戸から他の関西の都市へ出かけよう、という垂れ幕が掛かっている。京都、奈良、伊勢……。関東の人間からすると、どれも行きたいところばかり。いつだったか関西の電車で「クエ鍋で女子会！」みたいな中吊り広告を見かけて、ちょーううらやましかった。関西の人はクエ鍋で女子会をするのか。←関東の女子会しない女子（？）の認識。
近くに楽しい街がたくさんあり、移動手段も豊富だなんて、いたれりつくせり。
関西の魅力的な都市へいざなう、阪神三宮駅の垂れ幕
関東には横浜があるじゃないか、というご意見もあることでしょう。確かに横浜と神戸はよく似ている。港町だし、中華街も、そごうもあるし。神戸駅の地下街「デュオ神戸」と横浜駅東口の地下街「ポルタ」は階段のところがすごく似ていて、あれ？ここは横浜だったっけ？？と混乱してくる。しかし、横浜は人が多すぎて、元気なときじゃないと、人ごみに負けてしまう。その点、神戸はそれほど人が多くない。面白い場所や店がたくさんあって、適度ににぎわっているので、すごくわくわくする。
この紅葉は七五三の子どもたちでにぎわう湊川神社で撮った。この木は赤くなっていたけど、紅葉の見頃まではあともう少しかな。
湊川神社の近くには子ども服のファミリアの本社があり、前にはスヌーピーの石像があった。
神戸の中華街「南京町」はこじんまりとしているけれど、そこがいい。平日の昼間に行くとあまり面白くないけど、今回は初めて週末の夜に行ってきた。夜は中国提灯の明かりが幻想的でよかったので、ちょっと写真も撮ってみた。
店頭には美味しそうなものがいろいろと。「フードケース9.0L」は剥がして欲しい。
こういう路地、好き！
tofubeatsが生まれ育った神戸のことを語っているインタビューを、どこかで読んだような気がして探しているんだけど、なかなかみつからない。あの記事には私が感じる神戸の魅力がそのまま書かれていたような記憶があるのに……。神戸の郊外に住んで、三宮に通勤し、仕事終わりは高架下で飲んで、休みの日は山に登ったり、写真を撮ったりしたら楽しいだろうな、と思う。私も昔は「東京に住んだら楽しいだろうな」と思っていたこともある。しかし、10年以上住んでみて、東京が日常になってしまうと「別に…」ってかんじ。だから、神戸には1年くらい住んで、思いっきり楽しんでみたいな。無理だけど。
地元の魅力を発見しよう！特別企画「地元発見伝」
