ふわふわソース

興味がわくことをみつけていきたい

本駒込、千駄木、谷中、上野、桜めぐり

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今日は天気がいいので、桜を見に出かけた。まずは文京区本駒込の吉祥寺へ。武蔵野市の吉祥寺に「吉祥寺」という名前のお寺はないけど、文京区本駒込には「吉祥寺」があるんです。

東京都・吉祥寺に吉祥寺はなく、なぜ駒込に吉祥寺がある? - 吉祥寺トリビア | マイナビニュース

このお寺はすごく大きくて、参道にはずーっとしだれ桜が植えられている。参道のしだれ桜はまだあまり咲いていなかったけど、鐘楼のわきに生えているピンク色のしだれ桜は見事だった。

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このお寺のしだれ桜がきれいなことは一昨年くらいに、確かGANREFの作例で知った。「吉祥寺 本駒込 しだれ桜」で探しているけど、みつからない……。

GANREF | デジタル一眼レフカメラと写真の総合サービス

この近くでは六義園のしだれ桜がとても有名だけど、ツアーのお客さんもやってくるのでしだれ桜が咲く時期は門に行列ができる。吉祥寺のしだれ桜は六義園の大木のように大きくはないけど、散歩がてらに見に来る人たちが多く、ちょうどいいにぎやかさです。

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その後は大観音通りへ。瑞泰寺というお寺の前には象の像がある。象が狛犬みたいに対でいるんです。仏教だからインド象かな。桜をバックにいいかんじ。

大観音通りをずーっと歩いて森鴎外記念館へ。3月11日(水)~4月19日(日)までは「森類の生涯―ボンチコから作家へ」という展示をやっている。森類森鴎外の三男で、写真を見ると美男子。森鴎外が「少々美術品ラシキ妻」と記した妻の志げに似ている。

文京区立森鴎外記念館 - 文京区立森鴎外記念館

森鴎外の子どもたちでは一番有名(?)な長女の森茉莉が書いた「ドッキリチャンネル」の無造作に勢い良く書かれた直筆原稿と、森類が几帳面な楷書で書いた「不肖の子」の直筆原稿を両方見ることができる。並んでいるわけではなく展示室は別ですが。

「ドッキリチャンネル」はテレビの評論で、私はより抜き版の『ベストオブドッキリチャンネル』を読んだことがある。辛口というか毒舌で、その時代のテレビ番組を見ていなくても面白かった。森類の「不肖の子」は読んだことはないけれど、その直筆原稿は書き出しから森鴎外の子であることの苦悩が自虐的(でも上品)に書かれていて、一気に読みたくなった。

森茉莉の「ドッキリチャンネル」も、「森鴎外の娘だから」ではなく「森鴎外の娘なのに」という立場だったからこそ毒舌が世の中に受け入れられていたのではないか。偉大な親を持った子どものアイデンティティについて考えてしまう。

2014年12月27日の日経新聞の記事によると、この資料が寄贈されたのは、最近のことみたい。森類は今は森鴎外記念館になっている場所で「千朶書房」という本屋を営んでいたことがあったらしい。こういった資料がきちんと残されていて、ゆかりのある場所で見ることができるのはありがたいことです。

鴎外の三男「私は不肖の子」 資料6400点、東京・文京区に寄贈 :日本経済新聞

 

団子坂を下り、今川焼千駄木で今川焼を買ってから谷中へ。

tabelog.com

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白い壁と垂れ下がるピンク色のしだれ桜の組み合わせがきれいな自性院。外国人観光客も写真を撮っていた。

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その後、大雄寺へ行き、白いしだれ桜を見てきた。日蓮宗のお寺にはしだれ桜があることが多いので、あの日蓮宗独特のヒゲ文字を見ると、この季節はしだれ桜を期待してしまう。

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最後は上野の寛永寺へ。ここではソメイヨシノがたくさん咲いていてきれいだった。しだれ桜は枝が優美できれいなので、私は断然しだれ桜派なんだけど、ソメイヨシノもやっぱりきれいだな。