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ヒールのある靴はツラい問題

はてなブックマークでこんなまとめが話題になっていた。

togetter.com

普段ヒールを履かない私でも新卒の頃の就職活動や初めて入った会社で履いてたヒールのパンプスを思い出し、ちょっとブルーになった。ヒールのあるシューズが好きな人はもちろん多いでしょうが、ヒール以外の選択肢がないのはツラいですね。私の仕事は裏方なので服装はわりと自由。普段は仕事でもラフな格好が多い。以前はバレエシューズやジョッキーブーツなど、カジュアルだけどレザーのシューズを履いていることが多かったけど、最近はスニーカーしか履いてない。

[モーイモーイ]mooimooi シンプルスタイル バレエシューズ[ラウンドトゥ・フラットヒール] ブラック:エナメル 25cm [ウェア&シューズ]

バレエシューズ

[イング] ing ジョッキーブーツING0505 ING0505 B/ (ブラックコンビ/23.0)

ジョッキーブーツ

きっかけは東日本大震災。家まで歩いて帰ったのが忘れられなくて、長く歩けない靴はもう履かなくなった。バレエシューズやジョッキーブーツは通勤で履いている分には楽。でも、何キロも歩くのはつらい。

職場はみんな自由な服装なので、ヒールを履いている女性は少ない(ま、女性の人数自体が少ないんだけど)。平日遅い時間にファミレスでランチを食べると、営業っぽい女性がご飯を食べながらノートパソコンを開いて作業をしていることがある。ビジネススーツに、インナーはカットソー。胸元にはアクセサリーが輝いている。こういう服装にはヒールのあるパンプスが合うだろうし、職歴が浅い子ほどスーツ+ヒールじゃないとダメだと言われそう。

そういえば、以前、仕事でとあるメーカーの部長さんにお会いして驚いたことがある。その方は女性で、最初にお会いしたときはビジネススーツ+パンプスだった。でも、次にお会いしたときはチェックのシャツにチノパンにフラットシューズだった。服装が違いすぎて誰だかわからなかったな〜。偉い人は常にスーツを着ているんだと思っていたけど、マネージャー職であれば内勤で、カジュアルな服装もされているんだということを学んだ(職場によるだろうけど)。相手がカジュアルだったら、こっちもカジュアルな服装・シューズでもいいだろう、と思ったら楽になり、初めて会う方以外は普段通りの格好で打ち合わせに行っている。

内勤であれば服装や靴は自由がきくことが多いけど、営業や高価格帯商品の販売員だとヒールの高いパンプスをはいて欲しいという要請はあるだろう。ヒールの高いパンプスを履きたくない場合は、ちょっとモサいけど、コンフォートシューズにしてみるのもいいと思う。ニューバランスのアラヴォンやクラークス、アシックスウォーキングなど、メーカーは多い。

[アラヴォン バイ ニューバランス] aravon by new balance スタイリッシュコンフォート 2068 BME (BME/US5.5)

アラヴォン バイ ニューバランス

[クラークス] Clarks Arizona Heat 20349046 Black Leather(Black Leather/UK4.5)

クラークス

[アシックスウォーキング] asics walking パンプス Pedala WP373K 90 (ブラック/23.5)

アシックスウォーキング

コンフォートシューズは足あたり柔らかい革でできていて、底がゴムであることが多いので履きやすい。さらにストラップがついていてホールド感をアップさせている靴も多い。しかし、機能性が高いゆえにちょっとカジュアルな雰囲気にはなるんですよね。

ヒールの高いパンプスを履かなくてもいい職場はたくさんあるから、どうしても嫌な場合は転職もしくは違う部署に異動するのもいいかもとは思う。見た目重視ということは中身軽視の可能性があるから。昇進してマネージャー職になり、現場を離れた人は自由な格好をするようになることもあるな。偉い人はぜひ職場の服装自由化を推進して欲しい。

でも、多くの人がツラい、キツいというものはきっかけがあれば淘汰されたり、自由化が進んだりするもの。ビジネスでの服装やシューズもカジュアル化はどんどん進んでいると、個人的には感じているので、きっかけになったんじゃないかということを思いつく限りまとめてみた。


2005年:クールビズ開始
ノーネクタイ、ノージャケットから始まり、服装のカジュアル化が進む。ビジネススーツではなく、ジャケパンスタイルの男性が増え、靴もカジュアル化。

2006年:自転車ブーム
手頃なクロスバイクが増え、車道を走る自転車通勤の女性もみかけるようになった。そういう人は大体フラットシューズでこいでる。

2007年:東京マラソン開始
ランニングがブームに拍車がかかり、朝も夜も走っている人を見かけるようになる。スポーツウエアで通勤ランをする人が徐々に増え始める。

2008年:メタボ健診開始
他人が腹囲を計る、さらに指導の対象と判定されることは衝撃的だったらしく、まわりでも健康に気をつかう人が増えだした。

2011年:東日本大震災
交通機関がストップし、夜の街を歩いて帰宅した人多数。あの夜のことは忘れられない……。震災後から、ヒールのないシューズを履く女性が増えた印象。

2013年:ニューバランスのスニーカーがブームに
ニューバランスのグレーのスニーカーを履いている人が増える。普通の格好「ノームコア」が流行。←神戸には東京ほどノームコアっぽい人はいなかったので、地域差があるかも。ジャケパン+ニューバランスというビジネススタイルの男性が増えた。

2014年〜:90年代以来のスニーカーブーム
ニューバランスのだけではなく、いろいろなブランドのスニーカーがブームに。最近はランニングシューズっぽいものが流行ってきてうれしい。

そして、2015年夏。クールビズ+ノームコア+スニーカーブームで普段着と仕事着の境界がどんどん曖昧になっていると感じる。観測範囲は東京で、あくまでも私のまわりの話ではありますが。コンフォートシューズにしろ、スニーカーにしろ、快適な靴は高いので、快適な靴の需要が高まって価格が抑えられるといいな。ヒールのあるシューズは履きたい人が履いて、履きたくない人は履かなくてもいい、もっと自由になる時代がいつかは来ると思う。