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ふわふわソース

興味がわくことをみつけていきたい

渋谷直角『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール』読んだ

タミヤモデラーズギャラリーを見に東武百貨店池袋店へ行った。毎年夏になると行われるイベントで、模型の作品コンテストや新製品発表、ミニ四駆の レースなどなどがあり、ホントに大好きなイベント(毎年行ってる)。楽しいし、変わったチョコレートも買えたし、コンテスト受賞作の写真も撮ったので、タ ミヤモデラーズギャラリーに行ったことがこの週末一番のイベントだと思っていた。しかし、その後、ジュンク堂で買った漫画に衝撃を受けてしまった……。

その漫画とは、渋谷直角の『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール』。

奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール

ボサノヴァカバー」で世を震撼させた渋谷直角の最新長編漫画!
自意識の不良債権を抱えた男女たちの葛藤を生々しく描き話題を呼んだ怪作「カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生」から2年。渋谷直角の最新長編漫画がついに発売!
奥田民生に憧れる35歳のライフスタイル雑誌編集者・コーロキは、仕事で出会ったファッションプレスの美女・天海あかりにひとめぼれ。
しかし、それがコーロキにとって地獄の始まりとなるのだった……。
もう決して若くはないとはわかっているけど、仕事で迷い、今後の人生を憂い、うっかり恋に狂ったりもする……いつになったら、奥田民生みたいに「力まないカッコいい大人」になれるのか?
青春の最後の最後の残りカスのなかでもがき苦しむover35男たちの人生迷走曲!  

 ここで第一話が読めます。

nikkan-spa.jp

第一話でさっそくペリカンのパンが登場していて笑った。

【Pelican】東京浅草の老舗のパン屋ペリカン 03-3841-4686 創業1949年

 

ネットで『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール』のレビューを探してみたけど、まだあまりないようです。

azanaerunawano5to4.hatenablog.com

blogos.com


ジュンク堂で買った後、公園で一気読みし、さらに家に帰ってガキの使いが始まる前にもう一度読んだ。前作は音楽とかお笑いとかライター業とか、夢を仕事にする ためにもがいてうまくいかない若者(?)たちの話が詰まった短編集だったけど、今作の主人公はおしゃれな雑誌の編集部に配属されて、イキイキ仕事をしなが らも恋愛地獄でダークサイドに落ちる編集者の話だった。わりとゾクゾクします。

前作「ボサノヴァカバー」の主人公たちとの大きな違いは、主人公はおしゃれなライフスタイル誌の編集者 で、尊敬できる編集長や親切な同僚に囲まれているところかな。かつての友人やめんどくさいフリーライター(「ボサノヴァカバー」に出てきたヤツ)と揉めたりしても、編集部の人たちが支えになっているんだよね。まだ夢を追っている段階である「ボサノヴァカバー」の人たちよりも、ひとつ上の男である。そして、前作「ボサノヴァカ バー」より「サブカルあるある」ネタが控えめになり、「東京あるある」(←主に港区と目黒区)と「SNSあるある」と「出版あるある」が増えたかんじ。

カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

前作も面白いです


主人公が仕事で出会ったファッションプレスの美女とつきあうようになって身も心も、人間関係もボロボロになっていく様は、あるあるで恐ろしかった。この美女は 「出会う男すべて狂わせるガール」だけど、「出会う男2、3人を狂わせるガール」だったらよくいるから。まー、この漫画のような狂気の沙汰にはなりません が。

それにしても、読んでいて驚いたのは、渋谷直角の漫画や文章を私がけっこう読んでること。例えば……

・この理想的な編集部のモデルはきっといいときの『relax』(マガジンハウス)なんだろうな
・『relax』での経験とその後がかなりトラウマなのでは……
・編集長の作る料理がバラエティに富んでいるのは『食べようび』(オレンジページ)で連載やってたから?
・後半のバトル漫画部分に力が入っている。これは『リラックス・ボーイ』だ
・そういえば、ブログにプレスの女の子に失礼なことを言ってしまったみたいな漫画があったような……??
・ブログ「ロベルトノート」の人気シリーズ「スーパーのバイト」の女の子と天海あかり、ちょっと似てるかも
・前作でモデルではないのに偶然似てしまった人がいたからか、コラムニストの美上ゆう先生のキャラクターが誰かに似ないように、スゴイ苦労してるっぽい

などなど。

RELAX BOY (小学館クリエイティブ単行本)


よくよく考えてみたら、お金もないし、時間もないし、仕事もキツい時期(たぶん2007年とか2008年頃?)に「ロベルトノート」を読み込んでいたことがよみがえってきた。その頃のブログの記事は『直角主義』という本になっているので、今はもうアップされていないみたい。『直角主義』を買わなければ。

chokkaku.jugem.jp

直角主義
奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール』の主人公が行く立ち食いそば屋が、夢を追っていた頃は「吉そば」、ダークサイドに落ちながらも大成してからは「港屋」にな るのもいい。私も仕事が終わらなくて徹夜を覚悟したときは「吉そば」に行ってたので、なんか懐かしいな。最近は徹夜とかもう無理だ……。

www.yoshisoba.jp

tabelog.com


そういえば主人公が原稿をもらうのに苦労するコラムニスト美上ゆう先生のブログは、はてなダイアリー(P132の左側にURLあり)でした。これは夫がみつけて爆笑してたので、はてなーにもおすすめです。

 

今週のお題「ゾクッとする話」