ふわふわソース

興味がわくことをみつけていきたい

文学フリマに行ってきた。買った本についていろいろと

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今日は「文学フリマ」に行ってきた。最近は全国各地で開催されているみたいですが、今日、私が行ってきたのは東京流通センターで開催された第十九回文学フリマ東京。

文学フリマ
http://bunfree.net/

文学フリマはもともとは文学作品中心の展示即売会だったのだと思うんだけど、今は書き物ならなんでもアリの、自由度が高い展示即売会になっている(ような気がする)。作家やライター、編集者といった本作りのプロからアマチュアまで、参加者は幅広く、販売されている商品もコピー誌からきちんと製本された本、さらにTシャツとか電子書籍までいろいろ。

昔から自主制作物は好きなので、コミケの評論ジャンルはよく見に行っていたんだけど、コミケは暑いしくさいし、エロが多く、体力的にきつくて最近行かなくなってしまった。デザインフェスタも行きたいと思いつつ、最近は行ってない。そんなときにツイッターのタイムラインで文学フリマの開催を知り、久々に行ってみることにした。実は過去に出展したこともあるし。

昨日は羽田空港から帰るために乗ったモノレール。今日は文学フリマに行くため、浜松町から乗って流通センターで降りる。東京流通センターはブランドのファミリーセール文学フリマでしか来ない。若い女性がとても多かったので、女性向けイベントでもやってるのかと思ったら、文学フリマが若い女性だらけだった。 

買った本は以下の通り。

Bootleg Catalog』
http://d.hatena.ne.jp/bootleg_magazine/

映画評論の同人誌。いつもすごく売れているイメージ。私は特に映画好きなわけではないので、読んでもわからないのではないかと思い、買ったことはなかった。しかし、この本でみつけた面白そうな作品や監督の映画を見ればいいかも、と思って買ってみた。宗教映画の特集が面白かった。映画監督やライターなど、プロの人が書いているので読み応えがあるし、新しい世界が開けそう。2002年にコミケで買った、ほとんど文字しかないガンダムの同人誌『Side7 Walker』を思い出す。

『花園magazine』
https://hanazonomagazine.wordpress.com/

過去にも買ったことのある『花園magazine』。たぶん文学フリマに来たときはいつも買っている。毎回テーマを決めて、映画や音楽、ファッションなど好きなことを若い娘さんたちがわいわい本にしているかんじ。私は過去に「ファッション誌作って文学フリマにでない?」と人を誘ったら、「なんで文学フリマに出るために興味のないことしなきゃいけないの?」とおこられたことがある。エビちゃんの着回しコーデ(古!)みたいなやつをおっさんがフツーの服でやるっていう企画。ファッションに興味はないけど、着回しページとかを作ってみたかったのだ……。しかし『花園magazine』は、ファッションページ、やってるんだよね。自分たちでなりきりセレブファッションとかやってる。友達同士でスタイリングしたり、メイクしたりしてそうで、楽しそう!!この金井美恵子の『小春日和』から桃子の鬱を抜いた感じの世界感が好き。

『骸骨と幽霊が笑う街 San Diego
http://meiwenti.web.fc2.com/
http://hagex.hatenadiary.jp/entry/2014/11/24/003236
私が普段よく読んでるブログのid:hagexさんが出展していたので、サンディエゴの写真集を買った。アメリカのハロウィンはかわいくなくてエグい。ハロウィンって日本だと『Mart』系ママがはりきってかわいらしくしてそうなイメージ……。このブースでは『トーキョー・プリティ・カメラ 』というトイカメラの本も買った。白夜書房から出たけど、もう絶版になった本らしい。過去に夫は異常にロモ好き女子を敵視していた時代があったらしく、今でも友達にネタにされている。その時代の空気を知って私もネタにしたい。

安田理央のよくわかる日本アダルトメディア史』
http://rioysd.hateblo.jp/entry/2014/11/23/182404

1960年代から2012年までのアダルトメディアをまとめた冊子。『ビージーン』という男性向けヌードグラビア誌に連載していたコラムをまとめたものらしい。雑誌や映画、ビデオ、ネット配信といった日本のアダルトメディアの歴史を、先生が若い編集者「パン谷」さんの対談形式で教えてくれる。読んでいると途中で「パン谷」さんが「パン山」さんになるので、最初は混乱した。誤植かな?エロいビジュアルは一切ないので安心。勉強になります。

今日買った本はどれもこれもライターや編集者といったプロの人たちが仕事以外で作ったもの(多分)。文学フリマで買うなら、本格的にデザイナーが関わって、いい紙を使って、素晴らしい装丁にした本よりも、装丁にそこまでこだわりはなくても、ある程度読みやすい文字組で内容が濃い本のほうが欲しくなる。予算をかければかけるほど豪華な本になるのは当たり前だけど、内容はお金じゃないから。あと、手軽な価格に抑えることも重要だと思うから。そんなこと考えてると、私も本、作りたくなるな。